① ブーツを捨てちゃった
ブーツを捨てちゃった
シンデレラが深夜帰っておいでになった
翌朝、玄関にはロングブーツが左だけ
右はどこにあるのかしら
シンデレラは魔法が解けたら
ただのヤンキー娘
磨かれていない
ほこりだらけのブーツが
ちょこんと情けなく座っているだけ
シンデレラが落としたガラスの靴を
王子様がお持ちになるのではと
待って待って1週間
おとぎ話はやはり夢でした
しかたがないと捨てちゃった
どこに隠したの
お気に入りのブーツはどこ
口をとがらせて灰かぶり姫は聞きます
ママの靴も無断で捨てたら
腹がたつでしょう
仁王立ちの娘
あれは美脚ブーツと言って
魔法の靴だったの
捨てちゃったものは返らない
だいいち靴は左右あるから用が足せるもの
捨てちゃったもんね
やっと修理からもどってきたのに
娘は紙袋から右の靴を出した
綺麗に磨かれたガラスの靴は
クリームがつやつや輝いて娘の桃肌のよう
修理にヤンキーが持って行った
修理にこの娘が靴を出した
母の背をとうに越した娘を
わたしはおもわず抱きしめたくなります
りんごの頬にチユッチユッしたくなります
いじめから暴走
非行から無事、帰還
ただ今、一からやり直し中
進まない修復にもどかしく苛立ち
靴の行方を尋ねるゆとりのなさは
まさしくシンデレラの継母
情けない母です
もうしわけない母です ごめんなさい 🙇
捨てちゃいけない靴だった
諦めちゃいけない、娘の未来
捨てちゃいけない、子を信じる勇気
いつか必ず娘もシンデレラになる日がくる
平成○○年、市民芸術祭賞をいただいた時に詩評で「母子関係を実にうまく創造し・・・・・」と書かれておりました。
母娘で大笑い ➡ ➡ ➡ 創造ではなく実話でしたから。
10数年が経ち、なんとか、シンデレラ❓になり王子様と結婚、母となった娘が贈ってくれた母の日のカーネーションが上の写真です。
あれから十数年たつのに、いじめのニュースがなくなることはありません
娘は若干14歳で、胃潰瘍になりました。
母の私も、心配で寝込み、最後は死にかけました。その後遺症で足は今も治療器が外せません。足が痛むたびに、当時を思い出します。
どうぞ、どうぞ、お願いいたします。
どうぞ、どうぞ、学校の先生様、いじめを家庭のせいにしないでください。
どうぞ、どうぞ、いじめられている子を救ってください。
どうぞどうぞ家庭に問題があるなら、なおさら、せめて学校では笑顔でいれますようお心配りをお願いいたします。
同じ思いを、令和の子に させないでください。
どうぞ、どうぞ、よろしくお願いいたします。
<(_ _)>>︿<( *^-^)ρ(*╯^╰)( *^-^)ρ(*╯^╰)( *^-^)ρ(*╯^╰)<(_ _)>
上の詩には続きで次のように書いていた。
捨てちゃいけない靴だった
捨てちゃいけない母の心
捨てちゃいけない現在の時間
捨てちゃいけない待つことのたいせつさ
捨てちゃいけない信じる勇気
10数年が経ち令和 今ならこう叫ぶ
いじめが起これば、担任になんか相談しちゃいけない。
もみ消されるだけ。
法務局の人権相談 0570-003-110に ℡ をと。
法務局だけが、学校へ立ち入り検査の権限を持っている。
母の願いだけでは、いじめは 終わらない。