❹ ブータンに負けとろうもん

  ブータンに負けとろうもん

 

ヒマラヤ山脈の南すそ野にあるブータン

チベット仏教の国

貧しい農村

日本人と同じルーツ

日本人と同じ肌の色に瞳

勤皇の志士を思わせる第4代国王が言う

「 我が国はいたづらに

   国民総生産を追うのではなく

 国民総幸福量を求める国でありたい 」

GNPよりGNHだって

Gross National Happiness

国民みんなが幸せにならなくてはならないだって

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日航の空を飛んでいた友人からの高山で見つけた花

なんかテレビを見ていて

あたし 恥ずかしかった

 

幸せはモノと心の両方だと

だれだってわかっている

だから貧から成功すると 愛や名誉を人は求める

 

恥ずかしかったのは

心が大事って教えられたからじゃない

 

若いイケメン国王が

【 国民の幸せ 】を

ほんとうに願っているのが伝わったから

 

長い鎖国を破り

開国した姿は まるで明治の日本

 

あたしが小さい時

大正生まれの父のまわりには

村の男衆が 夜な夜な集まり

酒を飲みながら

「よか日本にするため」と話しよった

みんな

戦争で死んだ人にもうしわけがなか生き方はできん」と言いよった

 

あのころは貧しくて (昭和30年代)

クリスマスにしかケーキは食べれない

冬の手袋が買えなくて

みんなしもやけだった

 

テレビに映る

ブータンの貧しい農民の心、人間として勝っている心

 

あたしは

恥ずかしい

 

平成の現代

百年に一度の経済危機と言うけれど

過去最高の役員報酬

ゴルフ場に並ぶ高級車

三ツ星に群がるリッチマン

その陰で

誰にも知られず死んでいくホームレス

誰のための社会で

誰のための国なんだろう

ブータンに負けとろうもん

ブータンに負けとろうもん

 

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   この詩はブータン国王が訪日された時に書きました。

あれから何年がたつのでしょう

 

日本は、国政選挙の真っただ中

眞子様は、ご結婚

 

昔、ブータンの若い国王が真摯に

【 国民の幸せ 】を

願っている姿を思い出した次第です。

 

ブータンに負けとろうもん